南アフリカの人権問題
南アフリカはかつて有色人種に対する人種差別で知られ、人種差別を合法化にしたアパトベイトと呼ばれる政策は1994年まで実施されて、白人と非白人(黒人と原住民と混血民)を政治・教育から分離、隔離していた。そのアパルトヘイトが撤廃されて21世紀になっても、南アフリカでは依然として人種間の格差が解消されていない。労働人口を中心となる黒人や混血民は教育を受ける機会を少なくて、不安定な生活を送って、犯罪率が非常に高くて、殺人、強盗、強姦などの凶悪犯罪が昼夜を問わず多発している。その中、強姦の発生率は、123.85件/10万人となっており、世界最悪の発生率(日本の約123倍)である。
最近、南アフリカ政府が出資して援助した研究機構「医学研究委員会」は、1700名の南アフリカ男性を訪問して、ある調査を行なった。その調査結果から、訪問した1700数名の南アフリカ男子の中4分の1はかつて他人を強姦したことを承認したと表した。この結果は、南アフリカ社会に深く潜んでいる暴力文化を明確に現した。南アフリカ警察側の統計数字によると、人口5千万の南アフリカで、2007年度3万6千人の女性が強姦されて、つまり1日あたり百人近くの女性は強姦事件の被害者になっている。でも、多くの被害者は強姦されたことを警察に届け出ていない。その原因は被害者の家族にとって顔に泥を塗ることと被害女性の心理的な傷があるためだ。
実際この調査を行う目的は深く南アフリカ男性の行為と態度を理解するためであったが、その調査結果は、驚くことだ。しかし、関係者はこの結果が決して予想外のものではないと語った。南アフリカ国民が長年不平等な政策の弾圧をうけて、人々の教育・意志レベルが極端に低いため、南アフリカ社会では、強姦はすでに"正常化"になっている。それは、男性を本体とする社会の特徴になっている。
強姦は頻発しているために、南アフリカにおけるエイズ患者も多くて、国民の約4~5人に1人の割合でエイズに感染している。その中、妊婦のエイズ感染率が29.5%で、多くの子供は母親から胎児の時にエイズを移されている。そして、2010年までに国民全体の平均寿命は40歳以下に低下すると予想されている。
犯罪、エイズを退治するために、警察や医師だけでは、南アフリカの現状は変えられない。不平等な政治政策・人々の観念から根本的に変えなければならないのだ。